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サブウェイ野菜ラボ丸ビル店でディスカッション

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植物工場プロジェクトを推進するリバネスの代表 丸と、株式会社ユーグレナの出雲 充 社長の対談が実現。
出雲社長、当日は「野菜ラボ」に合わせて、「野菜」と「ミドリムシ」をイメージしたきれいな緑色のポロシャツでお越しくださいました。

当日の朝に収穫したばかりの植物工場産レタスを挟んだサンドイッチを頬張りながら、付き合いの長いふたりの軽快なトークが始まります。

無農薬。自分が食べるものが、目の前で育っている

丸  初めての「野菜ラボ」の感想は?

出雲 やっぱり、店舗に実際に来てみると違う。
だってサブウェイは野菜が売りで、それが目の前で育っているのが見えるのはおもしろいよね。

たとえば、魚も切り身で売っているから、海を切り身で泳いでいると思っている人もいたりするって聞く。けれど、今はそういう時代で、それを非難してもどうしようもないわけ。

それで、食育に力を入れるのも大事なんだけど、たとえば、レタスがどうやってつくられて、どうやって使われているのかを見られるのがすごく衝撃的。

「店産店消」というコンセプトは、ここをスタートに、広がるといいね。

そのなかで、同じ光合成で育つレタスっていう植物とユーグレナは共通項がたくさんある。

まずは、ミドリムシのことをキャベツにくっついている「アオムシ」だと思っている人はたくさんいるから、「今ここでつくっているのは“ミドリムシ”ですよ」という発信ができる店舗を、やっぱりランドマーク的な場所に欲しいな。実際に「野菜ラボ」に来てみて、その気持は強くなった。

↑出雲「レタスが育ってる!おいしそう!」

食べて、知る。「店産店消」からふくらむ構想

丸  たとえば、ユーグレナ社自体が飲食事業を手がけることはないのかな。
自社で食品をつくって、自社の店舗で売るしくみ。
そのひとつが、ミドリムシの魅力を伝えるカフェ。
そのコンセプトをしっかりつくったうえで、ミドリムシを顕微鏡で見られるとか、栄養成分について知ることができるとか、そういう場所が世界に広がっていくことが、ミドリムシの今後の未来につながっていくんじゃないかと思うけど。

出雲 植物工場みたいに目の前でミドリムシが育っていて、顕微鏡が置いてあるカフェ。
それ、おもしろそうだね。
顕微鏡ってほんとにおもしろくて、置いてあると100人中100人はのぞくから。

丸  カウンター席に座って目の前に顕微鏡があったら、まずのぞくからね(笑)
「ミドリムシカフェの特徴は何ですか?」って言われたら、ミドリムシが培養されていて、顕微鏡が置いてあること。世界初!

↑出雲「ここに、ちゃんとお店のコンセプトが書いてあるんだね」

「野菜ラボ」は新しいコラボレーションのかたち

出雲 それで、ミドリムシを見ることができて、「あぁなるほど」という気持ちになれる場所。
だから、たとえば太陽光の発電メーターに「ただ今の発電量は○kWです」という掲示板があるみたいに、植物工場のユーグレナが「光合成で生物的に固定化しているCO2は○グラムです」という表示を付けるとか。それで、顕微鏡もあって。
どちらかというと、重要なのは、飲食というサービスを提供することよりは「コミュニケーションセンター」という役割かな、と思うんだ。

そのうえで、ミドリムシに親しんでもらうためのきっかけとして、ミドリムシが入っているクッキーやパンを提供する。そういうふうにカフェの意味合いを追加できたりしたらいいな。

丸  これからはいろいろな業界でコラボレーションが促進されていくと思うんだけど、「野菜ラボ」はその先駆け。植物工場を研究していた研究者の方々とリバネスが一緒にしくみをつくった。飲食店のサブウェイが、それといきなり組んでくれて、これが実現した。

僕たちは、コミュニケーションがしたかった。
サブウェイは、野菜を大切にしたかった。

そのコラボレーションでここができたんだ。
それと同じように、「ミドリムシ」と「カフェ」という存在がくっついたときに、また新しい何かが生まれるんだろうね。

「カフェなのかコミュニケーションセンターなのか」という時代は終わったと思う。
融合したことによって相乗効果が得られる。
今は、コミュニケーションを狙って展示だけしても誰も来ないし、カフェだけでもおもしろくないしね。

出雲 それがうまく重なったらいいよね。

丸  これは、ミドリムシの未来としておもしろいかたちだという気がするよ。

↑出雲「レタスの育ち方も展示されているんだ。これはいいね」

<対談を終えて>
もともと植物工場に興味を持っていた出雲さんは、ここ「野菜ラボ」を訪れる機会を、ずっと心待ちにしていたそう。店舗で生産して消費する「店産店消」のコンセプトで展開する「野菜ラボ」の仲間に、ミドリムシを食して学べる「ユーグレナカフェ」が、いつか加わるかもしれません。

(記者:磯貝)

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